AJ And The Queen 感想&オススメ 有名映画からのオマージュ

ストーリー(ネタバレなし)
ついに配信が始まったAJ&クイーン。
Netflix 公式ページ
ルポール扮するベテランクイーン、ルビーレッドがアパートでAJという9歳の子供と出会う。ルビーはロマンス詐欺で全財産を失いパフォーマンスツアーへ旅立つが、育児放棄ジャンキーの母から祖父の元へ逃げる計画を立てていたAJも車に乗り込んでいて…というお話。
ふたりそれぞれが抱える問題の行き先と、2人の関係性が道中どう変化するのか…

ルポールのドラァグレースのコンテスタントたちが沢山出演している(カメオ的な役からかなり物語に絡むクイーンまで)のと、毎回あるルビーのショーのシーンも大きな見所です。
ドラァグレースファンの人は、あの人がこんな役で!と見るのも面白いと思います。
普段は絶対女王で上から審査する立場のルポールが体を張った演技やたくさんのステージをこなす姿も楽しく、また別の意味で絶対女王の輝きを見せつけています。
普段ママルーと慕ってるクイーン達が、ルビー(ルー)をいじめる役だったりライバルだったり助けたり 演技ならではの立場の逆転が面白いです。

トレイラー
ドラァグレースを見慣れた人は吹替のルーの声の渋さにじわじわくるかも。でも不自然ではないですし、演技も過剰にオネエしてなくて良いです。
ドラァグレースは吹替がないので他クイーンの吹き替えの声にも注目です。結構再現度高いと思いました。

他プロモ映像
プロモ用の他動画です。特に一本目のセットの裏側ツアーは本編見てからの方が感動が増すかも。すごい製作費かかってそう。
2,3本目はルーと監督へのインタビュー。

リップシンク有名映画からのオマージュ
ルポールへのインタビューでもいろんなオマージュがあるというような言葉があるのですが、ゲイアイコンとしての女優や歌手ををテーマにしたリップシンクも登場します。
各話で登場する曲の一覧のサイトがありました。
全ては把握しきれていないのですが、個人的に印象に残ったシーンで見つけられた元映画のシーンを紹介します。以下ネタバレがあるので注意

ドリーパートン
2話で初めてAJのためにルビーがリップシンクする曲。
女性を女性として前向きに生きろと励ます曲。
しかし男らしい恰好をして「女だから」と思われることを煩わしく思っていたAJには逆効果に。二人の価値観の違いが浮き彫りになるシーンです。
「Girl, You’re A Woman」は作中でゲイアイコンとして名前が出てくるドリーパートンの「テキサス1の赤いバラ」英語wiki 娼館が舞台のミュージカル映画です。
歌唱部分が見つからなかった&自分も未見なのですが予告を貼ります。
どちらかというとホイットニーヒューストンがカバーして大ヒットした「I Will Always Love You Scene」の元曲が劇中で登場するのが有名みたいですね。

オリビアニュートンジョン
ルビーの滞在先で「グリース」の曲を発表する女性たちの手伝いをしようとするも、プロ意識が高すぎて空回りしてしまい…という話で登場。
最後にこのオリビアのドラァグで登場するルビーはやはり圧巻。(前述のルーのインタビューのサムネのものです)
元映画ではタバコのところが、ロリポップキャンディ
トラボルタがオリビアを抱き上げる→オリビア姿のルビーがとラボルタのAJを抱き上げるところが個人的に萌えポイント。
キャラに扮するにあたってクロスドレッシングの問題、ドレスを着たい男の子がいてもいいという話が描かれたのは良かったです。

とても有名なミュージカル「グリース」wiki
アメリカ系のドラマとか映画でしょっちゅう出てくる印象。学園青春ミュージカルの金字塔ですね。
とにかくオリビアニュートンジョンとジョントラボルタが若くてかわいい。ジョントラボルタってこんなに細い美青年系だったんだと思います。
これは見たことがあるのですが、男女観はいかにも当時的ではあるものの歴史に名を遺す映画として見て損はないと思います。(特にミュージカル好きなら)

この場面は愛する男のために女は変わるみたいなテーマですけど、ルビーは人はどんなものにもなることができるというメッセージなんだと劇中で現代らしい解釈を披露していましたね。(再確認してないため違ってたらすみません)

追記 本編のこのシーンがルポールのツイッターでシェアされていました

ジュディガーランド
ルビーの生涯の親友ルイスが、視力を失う原因になったショーで倒れたときの姿。またルビーはこの姿のまま病院に駆けつけています。
上記のインタビューもこの衣装ですね。
これは映画「若草の頃」wikiの1シーンおよび曲のようです。見てみるとびっくりするくらい忠実。
そして原題は「Meet Me in St. Louis」セントルイスで会いましょう なんだけどもしかしてルイスのルイスってそこからきてる…?

追記 公式からパフォーマンスシーンのトレイラーがきました。
後半に出てきます。

最後に感想 ネタバレあり
元々好きなタイプのドラマなので、ルーや有名ドラァグクイーンが多数登場しているのでより嬉しいです。
ドラァグレースの新シリーズの告知がないのはこのドラマを売りたいからかもしれませんね。
また、親友役の Michael-Leon Wooley も素晴らしい。弾き語りシーンが何度かで出てきますが最終話のステージは本当に圧巻。涙ぐむほどでした。 他キャスト情報などが纏まっているIMDbのページ

ドラァグクイーンが自分の車で仲間とショーの旅に出る・自分探しというテーマでいうと「プリシラ」wikiと被るなということで見てみたのですが、94年制作ということもあって行く先々でゲイやトランスジェンダーへの偏見や非難に合う姿が痛々しく描かれていました。(それを描くことががホモフォビック・トランスフォビックへの非難なんだと思いますが)
その中でも自分たちの幸せを見つけて前向きに生きるという映画。衣装で賞を取ったこともあってパフォーマンスシーンや衣装が圧巻。原題がThe Adventures of Priscilla, Queen of the Desertというだけあって砂漠でのドラァグシーンが多く、幻想的で力強くて美しい。
話がそれてしまいましたが、話の構造は似ていつつも旅の先々では嫌な目に合うかもと心配するシーンこそあれど
良い意味で驚かれたりウェルカムだったりオープンだったり差別的な部分はほとんど出てきません。(抗議者は出てきますが暴力や嫌がらせはしない)
まだまだ差別がある現代ですが、あえて94年と対比してもう少しマシな世界になっているんだというメッセージとして受け取ってもいいのかもしれません。 それこそルポールがドラァグ文化をメジャー・ポップカルチャーに押し上げた張本人ですし。(ルポールは脚本にも参加しています)
90年代初頭はそれこそルポールがデビューしてヒットして色々露出し始めたころですよね。

リミテッドシリーズではないので、最後がちょっとふわっとして終わったところが少し残念です。
が、続きものである以上仕方ないですね。母とAJとの関係、AJ母とルビーの今後、ルビーと詐欺師ヘクターとの関係が描かれるのでしょうか。というか描いてほしい。
ネトフリ新作ラッシュが見終わったら字幕でも見てみようと思います!

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