Sense8 /Netfrix センス8のおすすめ

Netflixオリジナル作品 Sense8 2015-2018年の作品ですが多様性・メッセージ・壮大なスケールの映像でネットフリックスの看板番組といえるのではないでしょうか。Netflixのページ性的指向による多様性・人種による多様性(それに伴う世界各国での撮影)が見事です。壮大なスケールで描かれる敵との戦いと共に、個々の人生の辛さ、克服も描かれています。全2シーズンで打ち切りが決定していましたが、ファンの後押しで完結編である最終話が制作されました。 ※以下根本には触れませんが どんな話かどんなキャラかなどは出てきますので、完全にネタバレを避けたい方はご注意ください。 監督監督はウォシャウスキー姉妹。Wiki代表作は「マトリックス」シリーズ。現実世界と別世界の交錯、ヒーローと愛の必然性はマトリックスと通じる部分があると思います。また、ウォシャウスキー姉妹は二人ともトランスジェンダー(男性から女性に性転換)しています。メインキャラクターの中にゲイ、さらにトランスジェンダーのレズビアンが登場しますが、強く二人の人生が影響しているんだろうなと思います。また物語には当事者の辛さ、克服も描かれます。 ストーリー世界各地で他人のビジョンや感覚を感じるようになった人たち。次第にお互い8人の感覚、知識、視覚を共有していることに気づき、それぞれがカバーしあいながら人生の困難に立ち向かっていく。さらにその感覚を共有することになった背景、誕生の秘密も判明していき、8人が一丸となって悪に立ち向かっていく。 キャラクターメインキャラクター8人の紹介サン・バク (ペ・ドゥナ)韓国に住んでいる。武道の達人。父が経営する大企業で働くが、男尊女卑の国で父・弟との関係に悩む。 ノミ・マークス( ジェイミー・クレイトン )アメリカに住むトランスジェンダー。レズビアンでパートナーがいる。有能なハッカー。実際にジェイミーもトランスジェンダーです。 カラ・ダンデカール ( ティナ・デサイ )インドに住む。製薬会社に勤めている。製薬や医療に詳しい。信仰に厚く、婚約者がいるがインドの伝統を重んじる結婚の在り方に悩んでいる。 ライリー・ブルー( タペンス・ミドルトン) イギリスに住んでいる。有名なDJ。物語の中で徐々に複雑な過去が明らかに…。 ヴォルフガング・ボグダナウ (マックス・リーメルト )ドイツに住んでいる。腕利きの金庫破り。ケンカも強い。相棒とともにギャングの対立に巻き込まれていく。 リト・ロドリゲス(ミゲル・エンジェル・シルベストレ )メキシコに住んでいる。大人気の映画俳優。 …

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アメリカン・ファクトリー(Netflix) 感想

ドキュメンタリー作品である「アメリカンファクトリー」。Netflixのページ先日のアカデミーショーで長編ドキュメンタリーショーを獲得しました。それに関してのニュース記事見てから知ったのですが、オバマ夫妻の制作会社の第一弾作品のようです。Wiki ストーリー中国が数千人規模の工場をアメリカに作る。現地の雇用を助けるが、徐々に中国の働き方とアメリカの働き方・文化の違いが露呈する。中国工場・アメリカ工場それぞれで働く人たちへの取材、中国への視察、会長の来米などの様子からその様子を生々しく炙り出していく… トレイラー 感想・考察(ネタバレあり)中国の工場は作業が正確で文句も言わず全体主義。危険な仕事も黙々とこなす。 アメリカは危険な仕事を断ったり、不満を言ったり。 特に印象的だったのが、中国工場は朝礼で大声で点呼したり挨拶練習したりしていたこと。パーティーでも会社は家族だみたいなこと言って集団結婚式?のようなことしていたり。 面白かったのが、それを見たアメリカの視察団が朝の朝礼を取り入れて 労働者たちが超嫌そうだったところ。わかる…。 中国工場では、子供のために働いてるけど帰省できるのは春節だけです みたいな人もをたくさんフォーカスされます。 その反面、 会議で 残業させたいけどアメリカ人は無理だよね みたいな話も。あと、アメリカ人は褒めなきゃならない。褒めて伸ばそう。とまじめに話していたのはちょっと笑ってしまいました。 組合の活動を認めない会社で、最後には歯向かう人はどんどん解雇されてしまいます。また締めには、この会社は黒字続きだが時給は1400円のままである というメッセージも。 通して思ったのは、これって日本でよくあるこんなブラック企業は嫌だみたいな話だな…?という事。しかも最低賃金に関しては日本の方がかなり低いし…というかこの工場の方が環境がいいかもしれない。 こういう働き方(働かせ方)してる人まだまだ日本にも多いと思います。 中国が世界の工場だったのは賃金が安かったからだと思っていましたが、勤勉な国民性もあるのだと思いました。中国が世界の工場だった以前は日本が世界の工場でした。バブル時代、アメリカに進出した日本企業でもこういうことがあったのかなと想像しました。きちんと調べれはそういう話や作品も出てきそうですが。 本編の他に、オバマ夫妻と監督が対談する10分くらいの番組(こちら)もあります。そこでは、結論ありきで撮っていないということや生の声を届けていることが語られています。しかし、やはりアメリカ人の目を通しているので批判的な内容にはなっていると思います。 中国vsアメリカの話ですが、中国に近い日本人だからこそ想像以上に他人事ではないドキュメンタリーでした。中国人の働き方に感情移入しつつ、脱ブラックが呼びかけられている中でアメリカ人の言い分もよくわかる。あ~わかる…が多い映画です。

AJ And The Queen 感想&オススメ 有名映画からのオマージュ

ストーリー(ネタバレなし)ついに配信が始まったAJ&クイーン。Netflix 公式ページルポール扮するベテランクイーン、ルビーレッドがアパートでAJという9歳の子供と出会う。ルビーはロマンス詐欺で全財産を失いパフォーマンスツアーへ旅立つが、育児放棄ジャンキーの母から祖父の元へ逃げる計画を立てていたAJも車に乗り込んでいて…というお話。ふたりそれぞれが抱える問題の行き先と、2人の関係性が道中どう変化するのか… ルポールのドラァグレースのコンテスタントたちが沢山出演している(カメオ的な役からかなり物語に絡むクイーンまで)のと、毎回あるルビーのショーのシーンも大きな見所です。ドラァグレースファンの人は、あの人がこんな役で!と見るのも面白いと思います。普段は絶対女王で上から審査する立場のルポールが体を張った演技やたくさんのステージをこなす姿も楽しく、また別の意味で絶対女王の輝きを見せつけています。普段ママルーと慕ってるクイーン達が、ルビー(ルー)をいじめる役だったりライバルだったり助けたり 演技ならではの立場の逆転が面白いです。 トレイラードラァグレースを見慣れた人は吹替のルーの声の渋さにじわじわくるかも。でも不自然ではないですし、演技も過剰にオネエしてなくて良いです。ドラァグレースは吹替がないので他クイーンの吹き替えの声にも注目です。結構再現度高いと思いました。 他プロモ映像プロモ用の他動画です。特に一本目のセットの裏側ツアーは本編見てからの方が感動が増すかも。すごい製作費かかってそう。2,3本目はルーと監督へのインタビュー。 リップシンク・有名映画からのオマージュルポールへのインタビューでもいろんなオマージュがあるというような言葉があるのですが、ゲイアイコンとしての女優や歌手ををテーマにしたリップシンクも登場します。各話で登場する曲の一覧のサイトがありました。全ては把握しきれていないのですが、個人的に印象に残ったシーンで見つけられた元映画のシーンを紹介します。以下ネタバレがあるので注意 ドリーパートン2話で初めてAJのためにルビーがリップシンクする曲。女性を女性として前向きに生きろと励ます曲。しかし男らしい恰好をして「女だから」と思われることを煩わしく思っていたAJには逆効果に。二人の価値観の違いが浮き彫りになるシーンです。「Girl, You’re A Woman」は作中でゲイアイコンとして名前が出てくるドリーパートンの「テキサス1の赤いバラ」英語wiki 娼館が舞台のミュージカル映画です。歌唱部分が見つからなかった&自分も未見なのですが予告を貼ります。どちらかというとホイットニーヒューストンがカバーして大ヒットした「I Will Always Love You Scene」の元曲が劇中で登場するのが有名みたいですね。 オリビアニュートンジョンルビーの滞在先で「グリース」の曲を発表する女性たちの手伝いをしようとするも、プロ意識が高すぎて空回りしてしまい…という話で登場。最後にこのオリビアのドラァグで登場するルビーはやはり圧巻。(前述のルーのインタビューのサムネのものです)元映画ではタバコのところが、ロリポップキャンディトラボルタがオリビアを抱き上げる→オリビア姿のルビーがとラボルタのAJを抱き上げるところが個人的に萌えポイント。キャラに扮するにあたってクロスドレッシングの問題、ドレスを着たい男の子がいてもいいという話が描かれたのは良かったです。 とても有名なミュージカル「グリース」wikiアメリカ系のドラマとか映画でしょっちゅう出てくる印象。学園青春ミュージカルの金字塔ですね。とにかくオリビアニュートンジョンとジョントラボルタが若くてかわいい。ジョントラボルタってこんなに細い美青年系だったんだと思います。これは見たことがあるのですが、男女観はいかにも当時的ではあるものの歴史に名を遺す映画として見て損はないと思います。(特にミュージカル好きなら) この場面は愛する男のために女は変わるみたいなテーマですけど、ルビーは人はどんなものにもなることができるというメッセージなんだと劇中で現代らしい解釈を披露していましたね。(再確認してないため違ってたらすみません) 追記 本編のこのシーンがルポールのツイッターでシェアされていました ジュディガーランドルビーの生涯の親友ルイスが、視力を失う原因になったショーで倒れたときの姿。またルビーはこの姿のまま病院に駆けつけています。上記のインタビューもこの衣装ですね。これは映画「若草の頃」wikiの1シーンおよび曲のようです。見てみるとびっくりするくらい忠実。そして原題は「Meet Me …

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