アメリカン・ファクトリー(Netflix) 感想

ドキュメンタリー作品である「アメリカンファクトリー」。Netflixのページ
先日のアカデミーショーで長編ドキュメンタリーショーを獲得しました。それに関してのニュース記事
見てから知ったのですが、オバマ夫妻の制作会社の第一弾作品のようです。Wiki

ストーリー
中国が数千人規模の工場をアメリカに作る。現地の雇用を助けるが、徐々に中国の働き方とアメリカの働き方・文化の違いが露呈する。
中国工場・アメリカ工場それぞれで働く人たちへの取材、中国への視察、会長の来米などの様子からその様子を生々しく炙り出していく…

トレイラー

感想・考察(ネタバレあり)
中国の工場は作業が正確で文句も言わず全体主義。危険な仕事も黙々とこなす。 アメリカは危険な仕事を断ったり、不満を言ったり
特に印象的だったのが、中国工場は朝礼で大声で点呼したり挨拶練習したりしていたこと。
パーティーでも会社は家族だみたいなこと言って集団結婚式?のようなことしていたり。
面白かったのが、それを見たアメリカの視察団が朝の朝礼を取り入れて 労働者たちが超嫌そうだったところ。わかる…。

中国工場では、子供のために働いてるけど帰省できるのは春節だけです みたいな人もをたくさんフォーカスされます。 その反面、 会議で 残業させたいけどアメリカ人は無理だよね みたいな話も。
あと、アメリカ人は褒めなきゃならない。褒めて伸ばそう。とまじめに話していたのはちょっと笑ってしまいました。

組合の活動を認めない会社で、最後には歯向かう人はどんどん解雇されてしまいます。
また締めには、この会社は黒字続きだが時給は1400円のままである というメッセージも。

通して思ったのは、これって日本でよくあるこんなブラック企業は嫌だみたいな話だな…?という事
しかも最低賃金に関しては日本の方がかなり低いし…というかこの工場の方が環境がいいかもしれない。 
こういう働き方(働かせ方)してる人まだまだ日本にも多いと思います。

中国が世界の工場だったのは賃金が安かったからだと思っていましたが、勤勉な国民性もあるのだと思いました。
中国が世界の工場だった以前は日本が世界の工場でした。バブル時代、アメリカに進出した日本企業でもこういうことがあったのかなと想像しました。きちんと調べれはそういう話や作品も出てきそうですが。

本編の他に、オバマ夫妻と監督が対談する10分くらいの番組(こちら)もあります。
そこでは、結論ありきで撮っていないということや生の声を届けていることが語られています。
しかし、やはりアメリカ人の目を通しているので批判的な内容にはなっていると思います。

中国vsアメリカの話ですが、中国に近い日本人だからこそ想像以上に他人事ではないドキュメンタリーでした
中国人の働き方に感情移入しつつ、脱ブラックが呼びかけられている中でアメリカ人の言い分もよくわかる。あ~わかる…が多い映画です。

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