VENENO を観ました ※概要以外のネタバレなし

VENENOを観ました。HBO MAXで配信中。日本での配信は未定ですが、配信してほしい願いも込めてメモ。DRエスパーニャの感想を読んでくださってる方はご存じかと思いますが、前回の感想でも少し触れました。 VENENOとはスペインのトランスジェンダー女性でLGBTQアイコンLa Veneno(ラ・ヴェネノはニックネーム/クリスティーナ)の人生を伝記本”¡Digo! Ni puta ni santa. Las memorias de La Veneno”を元に全8話のドラマ化したシリーズ。*wiki 幼少期から亡くなった後(伝記出版後)までが描かれています。原作本の著者Valeria Vegas*wikiもトランスジェンダー女性です。憧れからラ・ヴェネノに取材を申し込み体の性別移行の後押しを受けます。交流を通して親友になった人です。原作本はプレ値&英語版(もちろん日本語版も)も出てないみたいなので残念。ドラマでは準主役で、本人も他の役でカメオ出演しています。ラ・ヴェネノの人生、現代のヴァレリアの人生が交錯するように描かれていて、過去と現在のトランスジェンダー女性への扱いの違いも描かれていきます。トランスジェンダー女性の人生を描いているのでもちろん辛い部分も多いですが、映像が美しくオシャレでコメディタッチなシーンも多いので、辛くなりすぎずに見ることができ素晴らしいドラマでした。 監督Javier Ambrossiハビエル・アンブロッシ/Javier Calvoハビエル・カルボ 2人組で「Los Javis」という名前で活動してるようです。公私ともにパートナーで、監督業・アパレル・番組出演など2人組でやっています。DRエスパーニャのジャッジも。 すごい所①当事者の俳優ばかり起用している時代によって複数の俳優が演じていますが、性別移行~晩年を演じた3人の俳優は全員トランスジェンダー当事者です。 …

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Stage Mother ステージ・マザー 感想 前半ネタバレなし紹介・後半ネタバレ

2021年2月26日に日本では公開されますが、アメリカでは公開済み&アマプラレンタルが来ていたので視聴しました。かなりオススメだったので感想を書こうと思います。ステージ・マザー 日本語版公式サイト あらすじゲイであることで疎遠になっていた息子リッキーの死を知る母メイベリン(ジャッキー・ウィーヴァーWiki)葬式に向かうも追悼にドラァグクイーンが登場したことにたじろぎ、途中退出してしまう。リッキーのパートナーであるネイサン(エイドリアン・グレニアーWiki)はドラァグクイーンがステージに立つゲイバーを共同経営しており、メイベリンは相続権があることを知らされる。ゲイバーが息子の夢の場所だったと知ったメイベリンは経営難に陥っていたバーを立て直すことを決意。働いていたクイーン達、ネイサン、リッキーの親友シエナ(ルーシー・リューWiki)とも関係を築いていく中で自分の現状も振り返っていく。 感想監督はトム・フィッツジェラルドWiki。過去作にはゲイやレズビアンをテーマにしている作品もあり、ドラァグに対する愛も存分に感じます。正直、ドラァグクイーンは役者さんなのでちょっとぎこちないかな?(RPDRを見まくってるせいで)と思うところもありましたが、曲やステージの展開など作り手が「好きなんだな」と伝わってくる素敵なステージシーンが多いです。また、リッキーのドラァグマザーのダスティはジャッキー・ビートWiki Instagramという本物のドラァグクイーンの俳優です。リップシンクシーンがあるんですがやっぱり格が違う…(メイベリンの琴線に触れるシーンで使われるのがまたうまいなと思いました)また全員が当事者ではありませんが、メインのチェリー役にトランスジェンダー俳優(マイヤ・テイラーWiki)ジョアン役にクィア俳優(アリスター・マクドナルドInstagram インタビュー)が起用されてるのも素晴らしいです。※調べても明確に出てないだけで実際にはもっと当事者の俳優がいるかもルーシーリューもチャーリーズエンジェルなどでゲイアイコン的存在なので絶妙なキャスティング。(キャラもよかった)老年期の女性の話という事で全体的にしっとりとしていますが、暗くなりすぎずさわやかなお話でした。 以下ネタバレ感想 ※気になる方は読むのをお控えください※ クライマックスのカタルシスが…泣パフォーマンスシーンも多い中、最高のパフォーマンスを最後に持ってきてエンドというのがこう来たか!最高!という感じ。息子の生前のパフォーマンスを白い衣装に投影してデュエット… 考えた人天才か??と思いました。絶妙に伏線でメイベリンがそれを見てたシーンがあったのもニクい…!また子供の頃の2人がその曲で踊ってたのも回想で重なって…泣最後には意志を引き継ぐドラァグシスターたちも登場して、会場と大合唱…映画館で見てたら号泣すると思う。 ジョアンやシエナの赤ちゃんを息子のようにも思いつつも悲壮感が重すぎないのが、この映画を絶妙に軽やかにしてると思いました。メイベリンはドラァグクイーン達の悩みも解決していく中、トランスジェンダーであり、女性としての外見になったことを妻に告白してないっていうチェリーの後押しもします。が、告白はできたけど元妻は受け入れないんだよね。またメイベリンの夫は最後までリッキーのことを許せず、周りにも嘘をつき続ける。そこで対話はするんだけど、お涙ちょうだいで夫は受け入れて和解するんじゃなく夫から離れる事を選ぶ。そういう絶妙な積み重ねが感動ポルノにならない、消費されてないと感じさせてくれると思います。結局受け入れてくれない人は受け入れない、そういう人は置いておいて人生は進むんだってすごくわかる。クィア的な悩みだけでなくシエナが性的暴行を受けてたのを助けるところも、クィアだけじゃなく弱きものの側に立ちたいって言う監督の目線を感じた。(銃を携帯してるのはどうかと思ったけど…)間違いなくクィア当事者※の目線だなと思いました。とても良い映画でした。 ※別の映画のインタビューですが監督が自分自身がクィアと語っている記事がありました。The Hanging Gardenというゲイがテーマの映画で有名なんですよね。あらすじ読むと辛そうなのですが、いつか見ねば…。 1/23追記 この作品も『ドラァグクイーンの世界と、宗教的な母が息子の性を受け入れる様子は、私の経験から直接得た知識を基に制作してる』とのインタビューが出ました。『ステージ・マザー』監督が名作との共通点を語る 劇中の親子関係は実体験もベースに 3/3追記 The Hanging Garden見ました太ったゲイで辛い少年期を送った青年が妹の結婚式で実家に帰ると、庭先に自分の少年時代の首吊り死体が見えるようになり…という話。辛い映画だと覚悟していたんですが、過去と向き合い清算していく前向きなストーリーでハッピーエンドも相まって想像以上に軽やかな映画でした。当事者ならではの視点というと短絡的かもしれませんが、こういう繊細で絶妙な描写ができるのはこの監督の力なんだろうなと思いました。他にもクィアがテーマの作品撮ってる方なので見てみたいです。

マティアス&マキシム ネタバレ 感想 & 考察

ドラン映画(というかドラン)が好きで近作以外は見てるんですが(たかが~とジョンFはドランが出てないし評判もイマイチでサブスク配信もないので見れていません…)かなり上位にくる良さだったのでふせったーに投げていたものをこちらにまとめます。ここまで色々考えたくなる映画は久しぶりで楽しいです。しかも人によって全く感想も解釈も違うんですよね。そこも詩的な映画なのかな~と思ったりします。個人的には色々喋りたくなる映画は良い映画だと思う。 ※アメリカのAmazonプライム(英語字幕)で見たので完璧に追い切れてない部分もあると思うのでご了承ください。※完全な個人の解釈です 大好きな映画たちとの比較(大好きな映画)cmbynから着想を得たって公言されてるけど、あれを現代に30歳に置き換えたらどうなるかって考えてドラン要素を足した感じ。ゴッズオウンカントリーも大好きなんだけどそれにも通じる。 cmbynはストレートと装ってきたオリヴァーがエリオという本物の愛に出会うけど(ひと夏の思い出に閉じ込めてしまうけども)m&mもマティアス→マキシムの構図はすごく似てる。水辺にバカンスの雰囲気も。cmbynほどカラッとしてないのはドランぽい。 10/3追記 2回目見てるけどそういえばトイレのシーンはcmbynのオマージュかなと思ったあのジョボボ音…本人は男同士だから気にしないけど意識してるとちょっとエロく感じてしまう演出…?(という解釈なんだけどちがうかも) マティアスの子供の頃の絵を見つけて愛を認識するシーン、絵が二人で農場をやっている(農場で二人が車に乗っている)絵なんですよね。これもゴッズオウンカントリーそのものだし、ハッピーエンドの示唆としてのオマージュかなと思った。 また冒頭でジム帰りで二人が車に乗ってるのも伏線だったりするのかな。 「ドラン的」な映像映像は相変わらずドラン節が効いてて泳ぐシーン、木枯らしのシーン、雨、穴から覗くキスシーンなど 心情が風景になるシーン 特にドランがマティアス役の人の容姿が好きって言ってるだけあって どのシーンもセクシー (該当インタビューがとても良いので是非読んでください)泳ぐシーンはそれだけで見て良かったと思った。 そのインタービューからドランの言葉を引用すると『つまり、この映画のテーマは決して同性愛ではなくて愛なんだ。その瞬間が突然やって来た時、どう反応すべきかってね。僕らは周囲から枠にはめられがちだ。ストレートかゲイかバイセクシュアルか。彼らもその枠にとらわれてしまい、変わりたいと思ってもそこにはリスクが伴う。本当に自分のことを理解しているのかどうか、アイデンティティーを追求する。自分はリベラルな人間だと思っていても、実は固定概念に縛られている場合がある。セクシュアリティーは一度選んだら変えられないってね。それが隠されたテーマでもあるんだ 』 当事者として…これ異性愛者の人が見たらどうなのかわからないけど、当事者目線だとめっちゃわかる、、、みたいな話であんなロマンチックな事はなかったけどあんな事あったな〜みたいな 30歳になって人生振り返って昇華したような話だった。(公開時のドランと今の自分同い年なんだよね…)性的指向に揺らぐ中で、友達?それとも…?でなんか惹かれ合ってるけど何ともなく時は流れてなかったことに…みたいな記憶。 個人としての解釈2人はストレートだと思いたかったバイセクシュアルで、キスをきっかけにそれに気付いて、葛藤しながら認めて、お互い友達のままでいようって決めたんだよね。でもそれがお互い口に出さなくてもわかってるからもっと絆を強くする。だから2人はずっとこのまま進展する事なく親友のままなんだろうと思う。というのが自分の解釈。 cmbyn的な悲恋に終わるのかと思いきやゴッズオウン的なハッピーエンド(だと自分は思う)で良かったな。ゴッズオウンカントリーは2人でいる道を選んだけど。そこもまさにこの2作品のあいだという感じ。別々の道を選ぶけど、それは満足していて幸せ。そこが30歳くらいの大人のラブストーリーだな〜と思った。ドランは異性愛と同じだって言ってるけど、クィア映画たる映画だなと思う。 10/3追記 マティアスが最後に現れたときのマキシムのあの表情…絶対に「嬉」ではないよな… 何で?って顔もしかしたら親友のままではなく「友達」として距離を置いてしまうかもしれない。マティアスの笑顔も二人でやっていこう、というより友達としてこの前のことは流して元に戻ろう、っていう清々した顔に見える。それでも相手が認めた時点で愛情は昇華されているのでグッドエンドだと思う。 ただし色々な方の感想を読んでいて、全てから逃げるはずだったのに、マティアスが戻ってきたことはバッドエンドだとか(もしそうだったらトムアットザファーム的なエンドだなと思う)マティアスがマキシムといることを選ぶとか マティアスみたいな男に振り回されたいドランの願望(他の作品もドランの相手役はそんな雰囲気だよね…)だとか本当にいろいろ解釈があるんだけどどれも頷ける。すばらしく絶妙なエンドなんだと思う。 マキシムの心情描写がなかった…?件(そんな事なかったと思うという話) マキシムのマティアスへの心情描写がなかった、みたいな感想を見て。 自分は十分あったと思うのだけど、以前に何かあったと示唆する友人たちの会話とかバスでイケメンから意味ありげに見つめられるとか母親が悪口で「クローゼット」のゲイだって示唆するとかそういう積み重ねが、間違いなくストレートを装って諦めてるゲイ(またはバイ)だと思った。ドランのインタビューでの言葉はストレートに「見える」意味だと思うんだよね。(マティアスはストレートかも) …

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Sense8 /Netfrix センス8のおすすめ

Netflixオリジナル作品 Sense8 2015-2018年の作品ですが多様性・メッセージ・壮大なスケールの映像でネットフリックスの看板番組といえるのではないでしょうか。Netflixのページ性的指向による多様性・人種による多様性(それに伴う世界各国での撮影)が見事です。壮大なスケールで描かれる敵との戦いと共に、個々の人生の辛さ、克服も描かれています。全2シーズンで打ち切りが決定していましたが、ファンの後押しで完結編である最終話が制作されました。 ※以下根本には触れませんが どんな話かどんなキャラかなどは出てきますので、完全にネタバレを避けたい方はご注意ください。 監督監督はウォシャウスキー姉妹。Wiki代表作は「マトリックス」シリーズ。現実世界と別世界の交錯、ヒーローと愛の必然性はマトリックスと通じる部分があると思います。また、ウォシャウスキー姉妹は二人ともトランスジェンダー(男性から女性に性転換)しています。メインキャラクターの中にゲイ、さらにトランスジェンダーのレズビアンが登場しますが、強く二人の人生が影響しているんだろうなと思います。また物語には当事者の辛さ、克服も描かれます。 ストーリー世界各地で他人のビジョンや感覚を感じるようになった人たち。次第にお互い8人の感覚、知識、視覚を共有していることに気づき、それぞれがカバーしあいながら人生の困難に立ち向かっていく。さらにその感覚を共有することになった背景、誕生の秘密も判明していき、8人が一丸となって悪に立ち向かっていく。 キャラクターメインキャラクター8人の紹介サン・バク (ペ・ドゥナ)韓国に住んでいる。武道の達人。父が経営する大企業で働くが、男尊女卑の国で父・弟との関係に悩む。 ノミ・マークス( ジェイミー・クレイトン )アメリカに住むトランスジェンダー。レズビアンでパートナーがいる。有能なハッカー。実際にジェイミーもトランスジェンダーです。 カラ・ダンデカール ( ティナ・デサイ )インドに住む。製薬会社に勤めている。製薬や医療に詳しい。信仰に厚く、婚約者がいるがインドの伝統を重んじる結婚の在り方に悩んでいる。 ライリー・ブルー( タペンス・ミドルトン) イギリスに住んでいる。有名なDJ。物語の中で徐々に複雑な過去が明らかに…。 ヴォルフガング・ボグダナウ (マックス・リーメルト )ドイツに住んでいる。腕利きの金庫破り。ケンカも強い。相棒とともにギャングの対立に巻き込まれていく。 リト・ロドリゲス(ミゲル・エンジェル・シルベストレ )メキシコに住んでいる。大人気の映画俳優。 …

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アメリカン・ファクトリー(Netflix) 感想

ドキュメンタリー作品である「アメリカンファクトリー」。Netflixのページ先日のアカデミーショーで長編ドキュメンタリーショーを獲得しました。それに関してのニュース記事見てから知ったのですが、オバマ夫妻の制作会社の第一弾作品のようです。Wiki ストーリー中国が数千人規模の工場をアメリカに作る。現地の雇用を助けるが、徐々に中国の働き方とアメリカの働き方・文化の違いが露呈する。中国工場・アメリカ工場それぞれで働く人たちへの取材、中国への視察、会長の来米などの様子からその様子を生々しく炙り出していく… トレイラー 感想・考察(ネタバレあり)中国の工場は作業が正確で文句も言わず全体主義。危険な仕事も黙々とこなす。 アメリカは危険な仕事を断ったり、不満を言ったり。 特に印象的だったのが、中国工場は朝礼で大声で点呼したり挨拶練習したりしていたこと。パーティーでも会社は家族だみたいなこと言って集団結婚式?のようなことしていたり。 面白かったのが、それを見たアメリカの視察団が朝の朝礼を取り入れて 労働者たちが超嫌そうだったところ。わかる…。 中国工場では、子供のために働いてるけど帰省できるのは春節だけです みたいな人もをたくさんフォーカスされます。 その反面、 会議で 残業させたいけどアメリカ人は無理だよね みたいな話も。あと、アメリカ人は褒めなきゃならない。褒めて伸ばそう。とまじめに話していたのはちょっと笑ってしまいました。 組合の活動を認めない会社で、最後には歯向かう人はどんどん解雇されてしまいます。また締めには、この会社は黒字続きだが時給は1400円のままである というメッセージも。 通して思ったのは、これって日本でよくあるこんなブラック企業は嫌だみたいな話だな…?という事。しかも最低賃金に関しては日本の方がかなり低いし…というかこの工場の方が環境がいいかもしれない。 こういう働き方(働かせ方)してる人まだまだ日本にも多いと思います。 中国が世界の工場だったのは賃金が安かったからだと思っていましたが、勤勉な国民性もあるのだと思いました。中国が世界の工場だった以前は日本が世界の工場でした。バブル時代、アメリカに進出した日本企業でもこういうことがあったのかなと想像しました。きちんと調べれはそういう話や作品も出てきそうですが。 本編の他に、オバマ夫妻と監督が対談する10分くらいの番組(こちら)もあります。そこでは、結論ありきで撮っていないということや生の声を届けていることが語られています。しかし、やはりアメリカ人の目を通しているので批判的な内容にはなっていると思います。 中国vsアメリカの話ですが、中国に近い日本人だからこそ想像以上に他人事ではないドキュメンタリーでした。中国人の働き方に感情移入しつつ、脱ブラックが呼びかけられている中でアメリカ人の言い分もよくわかる。あ~わかる…が多い映画です。

AJ And The Queen 感想&オススメ 有名映画からのオマージュ

ストーリー(ネタバレなし)ついに配信が始まったAJ&クイーン。Netflix 公式ページルポール扮するベテランクイーン、ルビーレッドがアパートでAJという9歳の子供と出会う。ルビーはロマンス詐欺で全財産を失いパフォーマンスツアーへ旅立つが、育児放棄ジャンキーの母から祖父の元へ逃げる計画を立てていたAJも車に乗り込んでいて…というお話。ふたりそれぞれが抱える問題の行き先と、2人の関係性が道中どう変化するのか… ルポールのドラァグレースのコンテスタントたちが沢山出演している(カメオ的な役からかなり物語に絡むクイーンまで)のと、毎回あるルビーのショーのシーンも大きな見所です。ドラァグレースファンの人は、あの人がこんな役で!と見るのも面白いと思います。普段は絶対女王で上から審査する立場のルポールが体を張った演技やたくさんのステージをこなす姿も楽しく、また別の意味で絶対女王の輝きを見せつけています。普段ママルーと慕ってるクイーン達が、ルビー(ルー)をいじめる役だったりライバルだったり助けたり 演技ならではの立場の逆転が面白いです。 トレイラードラァグレースを見慣れた人は吹替のルーの声の渋さにじわじわくるかも。でも不自然ではないですし、演技も過剰にオネエしてなくて良いです。ドラァグレースは吹替がないので他クイーンの吹き替えの声にも注目です。結構再現度高いと思いました。 他プロモ映像プロモ用の他動画です。特に一本目のセットの裏側ツアーは本編見てからの方が感動が増すかも。すごい製作費かかってそう。2,3本目はルーと監督へのインタビュー。 リップシンク・有名映画からのオマージュルポールへのインタビューでもいろんなオマージュがあるというような言葉があるのですが、ゲイアイコンとしての女優や歌手ををテーマにしたリップシンクも登場します。各話で登場する曲の一覧のサイトがありました。全ては把握しきれていないのですが、個人的に印象に残ったシーンで見つけられた元映画のシーンを紹介します。以下ネタバレがあるので注意 ドリーパートン2話で初めてAJのためにルビーがリップシンクする曲。女性を女性として前向きに生きろと励ます曲。しかし男らしい恰好をして「女だから」と思われることを煩わしく思っていたAJには逆効果に。二人の価値観の違いが浮き彫りになるシーンです。「Girl, You’re A Woman」は作中でゲイアイコンとして名前が出てくるドリーパートンの「テキサス1の赤いバラ」英語wiki 娼館が舞台のミュージカル映画です。歌唱部分が見つからなかった&自分も未見なのですが予告を貼ります。どちらかというとホイットニーヒューストンがカバーして大ヒットした「I Will Always Love You Scene」の元曲が劇中で登場するのが有名みたいですね。 オリビアニュートンジョンルビーの滞在先で「グリース」の曲を発表する女性たちの手伝いをしようとするも、プロ意識が高すぎて空回りしてしまい…という話で登場。最後にこのオリビアのドラァグで登場するルビーはやはり圧巻。(前述のルーのインタビューのサムネのものです)元映画ではタバコのところが、ロリポップキャンディトラボルタがオリビアを抱き上げる→オリビア姿のルビーがとラボルタのAJを抱き上げるところが個人的に萌えポイント。キャラに扮するにあたってクロスドレッシングの問題、ドレスを着たい男の子がいてもいいという話が描かれたのは良かったです。 とても有名なミュージカル「グリース」wikiアメリカ系のドラマとか映画でしょっちゅう出てくる印象。学園青春ミュージカルの金字塔ですね。とにかくオリビアニュートンジョンとジョントラボルタが若くてかわいい。ジョントラボルタってこんなに細い美青年系だったんだと思います。これは見たことがあるのですが、男女観はいかにも当時的ではあるものの歴史に名を遺す映画として見て損はないと思います。(特にミュージカル好きなら) この場面は愛する男のために女は変わるみたいなテーマですけど、ルビーは人はどんなものにもなることができるというメッセージなんだと劇中で現代らしい解釈を披露していましたね。(再確認してないため違ってたらすみません) 追記 本編のこのシーンがルポールのツイッターでシェアされていました ジュディガーランドルビーの生涯の親友ルイスが、視力を失う原因になったショーで倒れたときの姿。またルビーはこの姿のまま病院に駆けつけています。上記のインタビューもこの衣装ですね。これは映画「若草の頃」wikiの1シーンおよび曲のようです。見てみるとびっくりするくらい忠実。そして原題は「Meet Me …

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クィア・アイ 日本語版 ファブ5 吹き替え声優 まとめ

Queer Eyeークィア・アイといえばネットフリックスでシーズン4まで制作されている人気シリーズ。公式サイト様々なジャンルに特化した5人=ファブ5が、内面、環境、外見を変身させて一話完結でターゲットの人生を変えていくシリーズ。日本で撮影したスペシャル回も秋に公開が決定しています! 専ら吹き替えで見ているのですが、しゃべり方・声がとてもいいので声優さんが気になりました。そこで調べてみたところ、 タイトルに「声優は?」と書いてあるサイトがトップに。しかし見てみると最後までそれぞれの声優名は出てこない始末。(確かにタイトルに吹き替え声優名を書いてありますとは書いてないし、S1・2は声優が棒だみたいなことは書いてあるんですよね。姑息…)イラっとしたので自分で纏めることを決意しました。(ファブ5のみですが…) ファブ5 吹き替え声優まとめエンドロールを最後まで見ると最後の最後に出てきます。(敬称略)ボビー/時永 洋カラモ/古賀 明タン/梶田 大嗣アントニ/関口 雄吾 ジョナサン/濱岡 敬祐 各声優さんについて プロダクションやSNSも ボビー/時永 洋 さん所属プロダクションのHPに過去作の出演一覧も カラモ/古賀 明 さん 所属プロダクションのHPに過去作の出演一覧も タン/梶田 大嗣 さん所属プロダクションのHPに過去作の出演一覧も (こちらのサイトは代表的なものメインで全部は書いてなさそう) 最近お気に入りになったピオリアのプリンスの主人公の声も演じられてる!!気づかなかったけど思い出したら確かに!と思うお声。身分を隠して学生ホームステイに来た世間知らずの王子と、化学オタクの少年の友情ファミリーコメディ。登場人物みんな愛せる。こちらもネトフリで見られるのでオススメ!! アントニ/関口 雄吾さん  所属プロダクションのHPに過去作の出演一覧も (こちらのサイトは代表的なものメインで全部は書いてなさそう) アントニの声・しゃべり方が好きすぎて調べたのがきっかけなのですがTwitterはやられていないみたいで少し残念。 …

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アメリカ独立記念日のFAIRフェアって? レポ ストレンジャーシングス3にも出てきたよね

※ストレンジャーシンクスの表記について注意※核心や詳細には触れていませんが、こういう場所が出てくるなどの表記がありますので未見の方はご注意ください。 ストレンジャーシングス3ストレンジャーシングス3の評判があまりにも高かったので未見の1・2を含めてイッキ見。噂に違わぬ良さ。80年感マシマシ、より女性の強さ(シリーズほぼ初のLGBTQ要素も)にフォーカスされてたり、青春のキラキラと甘酸っぱさともちろんホラーのバランス加減。それからスティーブのセーラー衣装。青年×セーラーが好きすぎるので…そういう理由でS3が大好きだけど1・2があってこその3だよなーとも思いました。 劇中、結構ハイライトで独立記念日のフェアというのが舞台になるのですが、つい最近行ったやつ!と思ったので紹介します!(シーズン3の公開的にもタイミングを合わせたんだろうと思いますが) 独立記念日 独立記念日については結構いろんなブログでは見かけるけどフェアについては上位に出てくるものではあまり触れていない感じ。(なぜだろう?)独立記念日についてはこちらとこちらのブログが分かりやすいです。 アメリカの人的にはインデペンデンスデイより Forth of July というほうが一般的みたいです。日本で言うとなんだろう。こどもの日というより5月5日って言うみたいな?言わないか。 フォース・オブ・ジュライの一日とFAIR(写真)パレードいろんなブログで書いてありますが、メインは地域に根差した(公に近い人たち)のパレード、そして夜の花火大会のようです。パレードは普段人気のない通りにずらっと見物人が待機していてびっくり。この日はアメリカンなものを身に着けるのがベターらしい。国旗モチーフじゃなくても赤×青×白の服とか。そんな人がいっぱい。この地域は歩きながらお菓子を撒くしきたりがあるらしく、子供たちが大勢待機してました(笑)消防の車がずらっとパレードしたり、本格的なフロートなんかも。音楽代わり?にサイレンを定期的にならしながら走るので普通にビビる。 フェアフェアって言うと店か何かのキャンペーンか?と思ってしまいますけど、体感的には日本の「公民館まつり」。それに移動式の遊園地がついてくる感じでした。入場料は$4(400円)ですが、7月4日は無料。 自分が行ったところは農業が主な地域なので、牧場が会場となり、開放されていました。ヤギとか馬のコンテスト(品評会?)みたいなのも開催されていました。それはそうと子供向けのふれあいコーナーのヒヨコちゃん食用チキンですみたいな解説が書いてあるんですよね。残酷だけど綺麗ごとじゃない、教育なんだなぁと思いました。 有料で馬レースが観戦できるレース場もあります。(写真ないです、すみません)馬の後ろにリヤカーみたいのつけて走らせるレース。ベンハーみたい!すごい! 「公民館祭り」なので基本は地味です。基本的に遊園地目当ての子供に親がついてきている感じ。どんな地域にも子供のクラブや大人のクラブがあるんですよね。やってることは日本と全く同じだ! しかしカルチャーショックなのは、お菓子コンテストのお菓子現物がそのまま展示されている(笑)ゴキは出ない地域とのことだけど、日本だったら展示まではしなそう。 そして今回の記事のメイン。移動式遊園地!!良く映画とかでみるやつ!! スパイダーマンFFHにも出てましたよね。(レタッチなし、曇りだったので暗めです…すみません)それぞれ乗るのに料金がかかります。夜も電飾チカチカで綺麗だった。まったくたまたまなんですが、ストレンジャーシングス見た人にはアッ…ってなるやつ。 屋台も、アメリカ的には普通なんだろうけど夏祭りとかで純和風なやつ見慣れてるとおしゃれ!!と思ってしまう。コットンキャンディ。綿あめも日本でも定番だけどいかにもコットンキャンディな外観。あとはレモネードの屋台が沢山。アメリカって飲み物みんな沢山飲むんだよね。体の作りが違うのか?ハンバーガーショップなどのドリンクSが日本のLくらいのでかさ。そしてレモネードが大抵定番の飲み物としてある。参考程度に知恵袋の回答。確かに国産レモンが身近なんでしょうか? 花火そして花火夕方からあらゆるところでバンバン花火が上がっている。日本で言う、お盆といったら花火みたいな感覚なのでしょうか。隣の家に至っては、結構いいスポットだからか30人くらい人が来ててびっくり。家から一番近い花火が始まったのは23時頃。そのあとも遠方でずっと花火音が聞こえてました。 また何か面白いことあったら書きます!

ドラマ POSE 紹介 挿入歌 Home 翻訳

2018年に公開されたドラマPOSE ドラァグレースの元ネタ、ニューヨークのボールを舞台にゲイコミュニティを描いたドラマ。つい最近シーズン2が始まりましたね‼ ドラマとして面白いのはもちろん、この当時のNYのLGBTQコミュニティに関して(フィクションにしろ)かなり空気感を感じられる作りになっています。なので、そのあたりの歴史を学べるかなり勉強にもなるドラマです。個人的にはそのまま教材にもできるのでは?と思うほど。主要キャストのトランスジェンダー役にトランスジェンダーの俳優を起用していることでも話題ですね。ドラァグレースにハマった人には超おすすめです。 大本ネタのドキュメンタリー「パリ、夜は眠らない」もいつか紹介したいです。このドラマの制作のベースおよびリスペクトをビンビン感じるので こちらもかなーりオススメです。 解説は公式サイト以上に完璧なものはないと思うので見てみてください。 https://tv.foxjapan.com/fox/program/index/prgm_id/21709 キャストについてはこちらのブログがとてもよく纏まっています https://morisee.xyz/dorama-pose-cast-kako-sakuhin/ 今回はネタバレなしで感想はこの辺にしておきます。本題は素晴らしい挿入歌。和訳してみました。主演のブランカー MJロドリゲス(MJ Rodriguez)とプレイ・テルー ビリー・ポーター(Billy Porter)がとあるシーンでデュエットするオリジナル曲。これがとても良くて。魅入ってしまいました。まちがいなくシーズン1のハイライトシーンの一つ。 MJロドリゲス(MJ Rodriguez) このドラマで初めて知った俳優だけど、キュートさに目が離せない。シリアスなシーンが多いけど、繊細なのに強い雰囲気が絶妙‼ #NewProfilePic @bustle pic.twitter.com/aoWT7pQOd4 — Mj Rodriguez (@MjRodriguez7) …

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