RuPaul’s Drag Race S12 ルポールのドラァグレースS12 3話感想

2話放送後もシェさんにもやもやしつつ いよいよ3話。初の脱落者が出ることは事前に明かされていました。 2組が合流するところクリメシ、彼女の中で一番好きなルックだった ミニチャレンジトップ2(ウィドウ、ジェイダ)がお互いのチームを印象で強い順に並べる意地悪なチャレンジ。わざわざドラマを起こそうとする公式よ…ウィドウの一番に選ばれるシェさん…下位はエイデンジェイダはジジをトップ下位はハイディ さらに下位に選ばれた2人がリーダーに。4チームに分ける。あとはいつも通り1人ずつチームをピックアップ最後に残るサクラちゃん… ドラマを起こすようなチーム分けとか、好きな人順にとるとかあんまり好きではないので特になし…くじ引きとかでやっても面白そうなのに。学生時代にグループ分けで余ってた方の人なので、あれ割と嫌な気分になりますよね… メインチャレンジ 準備ジャッキーのショートパンツが短いのにパツパツできになってしまう。ハイディの名前(N クローゼットの部分)が良くないとルーに直で指摘されるハイディ役のセリフが少なくてジェイダと交換してとゴネるサクラちゃん… ジャンのビューイングに行った方のレポによると直前に言い出してジャンが説得したとか。 チャレンジ本番コメディ課題。設定は決められていて、あとは即興だったみたい。タレント発掘番組に出る変な人たちっていう設定のコントオネイシャ(本体)の出演笑う ジジ ハイディ ジャッキー年寄り3人組ジジちゃんの死んでる老婆の演技は、戦わずして戦ってるというかトップのリップシンクの寝そべりみたいな、省エネで勝つみたいな賢さを感じた。 クリメシ ニッキー ウィドウガールズスカウト滑りまくり感が… というかウィドウの一人勝ち…? サクラ ジャン ジェイダ ダリアフルーツのきぐるみフルーツは着てるだけでかわいいからズルい。文句言いまくってたのにサクラちゃん活躍してるし、一番面白いしメイクも雰囲気変えてきてるし、この子も賢く戦えるタイプだ…と思った。サクラちゃんとジャンの組み合わせが可愛い。ジェイダも予想通りうまい。ダリアちゃん評価は悪かったけど、ブロッコリー頭突き好きだった。ビジュアル的にはミズクラッカーのピクルスを彷彿とさせますよ… エイデン ブリタ …

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AOS/GC グリーンカード面接に行ってきました

前置き 私生活の事はあまり大っぴらにしたくないのですが、現在アメリカで生活をしています。そして、グリーンカード面接に行ってきました。ここまで2年くらいかかりました…その辺の色々は他の方の経験談がいっぱいあると思いますので。なぜ、一応書き記しておこうかと思ったかと言いますと同性婚、面接に通訳同伴 をした日本人の方の体験談がほとんどなかったから。 もしこれからグリーンカード面接で同じような境遇の方の参考になったらいいなと思います。そして詳しく体験を残してくださってる方々のブログがどれだけ役立ったか…!体験談を残してくださった方々への恩返しでもあります。 ①面接のタイミング 細かい流れはいろんなブログにありますので割愛。K1ビザでの入国でした。しかし日本国内での手続きは調べた情報より長引き… アメリカでの手続きは割と順調。入国してから10か月 申請してからは8~9か月でしょうか。K1なので結婚もしました。そして労働許可証・渡航許可証が届いた後、面接のお知らせが1か月後くらいに来たのでした。他の方の体験談では半年後とか10か月後とかだったのでびっくり。 面接の日は指定されていて届いた日から1か月半後くらいだったかな。 ②なぜ通訳者を付けたのか 英語ができません。出国前のTOEICのL&Rでは大学卒業程度。仕事では使えないレベルです。読み書きの自主勉強はしていますが、しょせん読み書きなので聞いて話すとは全くの別物なのです… パートナーが日本語ができるので日本語で会話しています。入国(K1)のためのアメリカ大使館での面接は基本英語なのですが、出来なすぎと気づいた面接官(アメリカ人)が日本語に切り替えてくださったほど… 買い物できるレベルなら大丈夫!というアドバイスも頂きましたし体験談でも、パートナーにかみ砕いてもらえば大丈夫などの意見もみました。が、結果 通訳者を付けて正解だったと思います。突発的な質問もありましたし パートナーとの別々の面接もありうるという話も読んだので。 ③どうやって通訳を頼んだか 通訳者はプロでなくてもいい事になっています。しかしパートナーが母国語で助けるのはNG。これも運がよかったのですが、ロコタビという、旅行アテンダントサービスで見つけました。旅行者向けですが、現地に住んでいる日本人を仲介し観光案内をしてもらうというサービスです。料金も2者間で決めます。今回はちょっと使い方が違いますが。 たまたま在米が長く通訳も普段からやっている方が見つかりました。これも依頼する人がいる地域によると思うのですが、3人にコンタクトを取り1人は高度な通訳はできないと辞退、もう一人は返信なし、そして今回依頼した方という感じでした。 ④いざ当日 面接時間は9:45からでしたが、実際の開始は10:15くらいだったと思います。セキュリティチェック→写真&指紋採取→待合室通訳を同伴する場合は、書類に記入します。通訳者の方がとてもいい方で、身の上話や意外とオタク系の話で盛り上がって緊張がほぐれそれだけでも頼んでよかったと思いました。何もなければ外国人だらけで緊張で固まっていたと思う… 他の方の体験談だとどんな人がいた~などありましたが広い場所だし色んな人種がいるしだれが結婚に関するグリーンカードかも見ただけではわかりませんでした。 ⑤面接 おかげで緊張はあまりしていませんでした。受付時に発行された番号で呼ばれる→完全施錠のオフィスの入り口に出迎えドアから入ると、じゃあカギをしめますね、という感じで毎回施錠している様子 30歳前後同世代の朗らかな女性。オフィスが遠いんです、と冗談ぽく言っていて明るい第一印象。(一人部屋のオフィスが密集しているような形で、実際かなり奥の方のオフィスだった)秘書?それともこの人が面接官?と思ったけど、面接官本人だったのでラッキー!と思いました。他の方の体験談だと人当たりの悪いおじさんとかもいたので… …

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RuPaul’s Drag Race S12 ルポールのドラァグレースS12 2話感想

いよいよ後半組!! 流れ的には前半組と同じ課題 → 来週3話から合流となるようです。後半もレベルが高い!!さすがS12!!と思うと同時にこんなにハイレベルで今後大丈夫なのか??と不安にも。 その前に…放送の直前に明らかになったシェリーパイの事件内容が気になる方はこのBuzzfeedの記事が取材や本人の声明も掲載してますので見て見てください。自動翻訳で概要はわかると思います。かなりざわついていましたが、RPDR公式から発表が。失格とし、放送はするが今後撮影するフィナーレには出演なしとのこと。放送前後にはこの主旨の注意書きが入りました。 エントランス前半メンバーにミラーにメッセージを残せとのルーからのお達しが。サクラちゃん かわいい。すでに先出映像でハチャメチャキャラぶりが話題になってだけどかわいい。 シェリーパイ自己紹介のトップとったる!みたいなコメントが空しい…… ジャン登場サクラ「ジャン・スポーツ(ピー音)でしょ!?」ジャン「Oh…ただのジャンだよ!」笑う。 ※ジャンスポーツはブランド名なので出演時にジャンに変更された ミニチャレンジ先週に引き続き観客カメオ。キムチーはすぐわかったけど、あとソニークかな?と思ったけどあってたみたい。 調べててしったけど、ガチのファッションデザイナーも居たみたい。(過去にゲストで出てた) サクラちゃん!! ギャルソンの高橋真琴風のルックだけど、イラストも自分で描いたらしい。ある意味ギャルソンより上(?) エイデンのこのルックはちょっとサシャみがあると思った ジャンのが一番好きだったかな。というかオフドラァグがかわいいね… メインチャレンジオリジナルミュージカル 歌詞と全員での振り付けは前半組と同じ。リハーサルサクラちゃん振り付け前回よりまとまってたと思いきや、どんどん衝突しだす展開前回よりひどいかも 主にジェイダvsシェリー…メイク中ジェイダ超ほっそい。ルーより細い。 サクラちゃん クレイジーキャラかと思いきやドラックとお母さんのカムアで泣いたと思いきや直後に尻出して歩くからやっぱりクレイジーだわ… 緩急がすごい 。 自分もちゃんと聞き取れなかったけど、お母さんに子供のせいでドラック(ヤクの方)やってるみたいな事を言われたとか…(違ってるかも)他の方も言ってたけど、この早い時点でカムアエピくるのは若干不安かも…本番みんなすごい。ヘマしてる人がいないのが凄いよ。前半もそうだったけど。ジャン 歌えるし踊れる人だ〜ジャンに完全に目を奪われた。ダンスもすごいけど、笑顔が素敵すぎる。歯をにっと出してるとこ。完全に推しサクラちゃんも踊れるな〜 エイデンはリハで不安と思わせといて、しっかりできてたし惹きつける力もあるなと思った。ダリアが意外と固いというか、全体的に緊張してたような…? セクシービッチ!みたいな性格かと思ったけど、キャラを盾にしてるタイプなのかなと思った。毎回レースで言われるけど殻を破れるかどうかがカギになりそう。 …

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WHY DRAG? を読んで オススメと「ドラァグ」ついて考えたこと

WHY DRAG? を読みました。2016年に海外で出版された写真集の翻訳本です。写真撮影と共に「Why drag?」なぜドラァグするのか?という質問の回答が掲載されています。ちょうど明日werq the worldが日本公演をしたり、水原希子さんがチャチキ公演を招致したり日本でも人気が出ているベストなタイミングでの出版です。なにより2016年の本が今翻訳されて出るというのもいろいろな方の努力や思いがありそう…(勝手に思ってるだけですが) 国書刊行会 公式ページ著者は Magnus Hastings マグナス・ヘイスティング (海外版のアマゾンページだと中身が見られるので気になってる人はぜひ) 翻訳は松田和也 日本だけの仕様として 解説にエスムラルダ 帯の推薦に水原希子 (以上敬称略)どんな本なのか?誰がでてるの?などはこちらのブログがとても見やすく解説がありますのでおすすめです。ドラァグレース出場者やドラギュラ出場者のリストもありますよ。 ※この記事は感想をだらだら書いてるだけです 感想あとから調べると、かなり有名な方なのですが勉強不足でしっかりと写真に向き合うのは今回が初めて。どの写真も色彩が強烈に感じる。色の有無に関わらず強烈に感じました。肌のキメや化粧の粉っぽい感じ、眉潰ししたテクスチャの上の眉毛とか、筆のヨレ感…なんでもツルツルに加工するのではない、ある意味での荒さが強く印象に残る。著者の序文にある『だから私はこの目とカメラを使って、この世界の信じられないパワーと多様性を豊潤なテクニカラーに捉える。』とまさにそんな感じだと思いました。 彼は初めて見たクイーンがオズの魔法使いのドロシーの格好をしていたと書いていることと、(そしてドロシーはゲイアイコンですよね)「テクニカラー」を語っていることは関係があるのかもしれません。「テクニカラー」は単純に「あざやかな」という意味の他にフルカラー映画の技術の名前なのですがオズの魔法使いは初のテクニカラーのフルカラーの映画として有名です。(実際は初めてではないようですが) 彼の写真を見るとオズの魔法使いのスチール写真の質感を思い出すんですよね…(素人なので何がそれを想起させるのかはっきりとはわかなないのですが) 3/5 追記ジュディ・ガーランドはなぜゲイの人々から支持され、ゲイ・カルチャーのアイコンになったのか?ジュディガーランドがなぜゲイアイコンなのか?について詳しく書かれた記事が公開されていました。ドロシーそして、オズの魔法使いそのものがキャンプであることも記事中に解説されています。 Why drag?については いろいろな回答があります。オフドラァグのパーソナリティがまじめに語っているような回答もあればドラァグのペルソナが語っているようだったり、大喜利みたいな面白い回答だったり。 …

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RuPaul’s Drag Race S12 ルポールのドラァグレースS12 1話感想

ついに始まりました!!今回は試験的にリアルタイムでふせったーでつぶやいたのを纏めつつ補足する感じで書いてみます。※基本的に時系列でだらだら書いてるだけです まさかの7人でレース開始。前に一回だけあったよねと思いつつ…(他の方の感想読んでてS6だったみたいです)この時点では後半出てくるかも?と思ってました。 ミニチャレンジはファッションショー課題、春秋(だったかな?)1人2着伝説のチャチキのルックがあったS7の課題ですね前評判通りニッキーとジジちゃんが強すぎる… と思ったけど、改めて見たらみんなレベル高い。好きだったのは↓ そして観客席にいたキムカーダシアンとカニエ?のそっくりさん?メイヘムとキモラだったのわらう。メイヘムに至っては言われても分からない。 メインチャレンジはグループラップチャレンジ  ラップの歌詞は自己紹介 ラップの歌詞をつけて、グループで振り付け考えて披露。ハードル高い…早速グループ振り付けでギクシャクさせる〜そういうとこだぞ〜と思いつつ…ジャッキーが、優等生的なまとめ役かと思いきや意外と仕切りたがり?で早速ウィドウとひと悶着あったけど意外とみんな大人。あとは他のクイーンが加わったらどうなるかな… そして本番ハイディとウィドウのアクロバットかな?レベルのダンスが凄かった。苦手なのかな?ていう人がいない高レベル。自分が歌詞がちゃんと理解できてないのが残念(たぶん英語の韻とかもあるよね…) ランウェイのテーマはスパークル好きだったのはジジちゃんとジャッキー 半分の時点でちょっとあるかなと思ったけど、脱落者なし!!セーフ発表からのトップ2を残すという、普段の裏をかくルポールの手法にどきどき。ウィドウとジジちゃん!トップ2のリップシンク!!ウィドウが技繰り出し過ぎて曲芸みたいになってたから勝ちは納得でもジジちゃんも負けてなくて、ほんとにウィドウが技繰り出しすぎって感じ。 正直ウィドウはプロモルック的にファッション弱そうと思ったけど、ルックに幅あるし超踊れるし一気にトップに躍り出てきてびっくり!! 残りのメンバーは普通に次回から合流なのはちょっと肩透かしかな〜?(1話で全員会えると思っていたので)でも一人一人がしっかりスポット当てられるのは良いと思う。誰も落ちなかったのは良かったけど!!これがドラァグレースだ!!って出す初回でこの7人てことはある意味選抜メンバー的な感じなのかな〜 ジジちゃんも出来る子だしジャッキーも賢さで勝ち残っていきそうで楽しみ。今のところ推しはジジちゃんとジャッキーかな来週の残りのメンバーも楽しみ〜 アンタックドみんな大人。お互いに褒め合っていて平和。いいシーズンになりそう。ハイディのメイクとニッキーミナージュについて。はっきりとメイクの批判したところが1話のドラマだったかも。ニッキーに何が嫌いなの?と聞きます。 その時みんな うんうん頷きながら静かに聞いてて可愛かった 。 ハイディは賑やかなのに割とすぐ泣く所が愛されポイント高い気も。 次回に向けてUKで仲良しシーズン望む!!という気持ちが高まってましたが、S12もそうなりそうで楽しみ。やっぱりUKとは違う方向でレベルが高いので、もう半分メンバーが加わっても大きなバチバチがなく進むことを期待したいですね。 とにかく次回は残りのメンバー登場が楽しみ!!!

Sense8 /Netfrix センス8のおすすめ

Netflixオリジナル作品 Sense8 2015-2018年の作品ですが多様性・メッセージ・壮大なスケールの映像でネットフリックスの看板番組といえるのではないでしょうか。Netflixのページ性的指向による多様性・人種による多様性(それに伴う世界各国での撮影)が見事です。壮大なスケールで描かれる敵との戦いと共に、個々の人生の辛さ、克服も描かれています。全2シーズンで打ち切りが決定していましたが、ファンの後押しで完結編である最終話が制作されました。 ※以下根本には触れませんが どんな話かどんなキャラかなどは出てきますので、完全にネタバレを避けたい方はご注意ください。 監督監督はウォシャウスキー姉妹。Wiki代表作は「マトリックス」シリーズ。現実世界と別世界の交錯、ヒーローと愛の必然性はマトリックスと通じる部分があると思います。また、ウォシャウスキー姉妹は二人ともトランスジェンダー(男性から女性に性転換)しています。メインキャラクターの中にゲイ、さらにトランスジェンダーのレズビアンが登場しますが、強く二人の人生が影響しているんだろうなと思います。また物語には当事者の辛さ、克服も描かれます。 ストーリー世界各地で他人のビジョンや感覚を感じるようになった人たち。次第にお互い8人の感覚、知識、視覚を共有していることに気づき、それぞれがカバーしあいながら人生の困難に立ち向かっていく。さらにその感覚を共有することになった背景、誕生の秘密も判明していき、8人が一丸となって悪に立ち向かっていく。 キャラクターメインキャラクター8人の紹介サン・バク (ペ・ドゥナ)韓国に住んでいる。武道の達人。父が経営する大企業で働くが、男尊女卑の国で父・弟との関係に悩む。 ノミ・マークス( ジェイミー・クレイトン )アメリカに住むトランスジェンダー。レズビアンでパートナーがいる。有能なハッカー。実際にジェイミーもトランスジェンダーです。 カラ・ダンデカール ( ティナ・デサイ )インドに住む。製薬会社に勤めている。製薬や医療に詳しい。信仰に厚く、婚約者がいるがインドの伝統を重んじる結婚の在り方に悩んでいる。 ライリー・ブルー( タペンス・ミドルトン) イギリスに住んでいる。有名なDJ。物語の中で徐々に複雑な過去が明らかに…。 ヴォルフガング・ボグダナウ (マックス・リーメルト )ドイツに住んでいる。腕利きの金庫破り。ケンカも強い。相棒とともにギャングの対立に巻き込まれていく。 リト・ロドリゲス(ミゲル・エンジェル・シルベストレ )メキシコに住んでいる。大人気の映画俳優。 …

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アメリカン・ファクトリー(Netflix) 感想

ドキュメンタリー作品である「アメリカンファクトリー」。Netflixのページ先日のアカデミーショーで長編ドキュメンタリーショーを獲得しました。それに関してのニュース記事見てから知ったのですが、オバマ夫妻の制作会社の第一弾作品のようです。Wiki ストーリー中国が数千人規模の工場をアメリカに作る。現地の雇用を助けるが、徐々に中国の働き方とアメリカの働き方・文化の違いが露呈する。中国工場・アメリカ工場それぞれで働く人たちへの取材、中国への視察、会長の来米などの様子からその様子を生々しく炙り出していく… トレイラー 感想・考察(ネタバレあり)中国の工場は作業が正確で文句も言わず全体主義。危険な仕事も黙々とこなす。 アメリカは危険な仕事を断ったり、不満を言ったり。 特に印象的だったのが、中国工場は朝礼で大声で点呼したり挨拶練習したりしていたこと。パーティーでも会社は家族だみたいなこと言って集団結婚式?のようなことしていたり。 面白かったのが、それを見たアメリカの視察団が朝の朝礼を取り入れて 労働者たちが超嫌そうだったところ。わかる…。 中国工場では、子供のために働いてるけど帰省できるのは春節だけです みたいな人もをたくさんフォーカスされます。 その反面、 会議で 残業させたいけどアメリカ人は無理だよね みたいな話も。あと、アメリカ人は褒めなきゃならない。褒めて伸ばそう。とまじめに話していたのはちょっと笑ってしまいました。 組合の活動を認めない会社で、最後には歯向かう人はどんどん解雇されてしまいます。また締めには、この会社は黒字続きだが時給は1400円のままである というメッセージも。 通して思ったのは、これって日本でよくあるこんなブラック企業は嫌だみたいな話だな…?という事。しかも最低賃金に関しては日本の方がかなり低いし…というかこの工場の方が環境がいいかもしれない。 こういう働き方(働かせ方)してる人まだまだ日本にも多いと思います。 中国が世界の工場だったのは賃金が安かったからだと思っていましたが、勤勉な国民性もあるのだと思いました。中国が世界の工場だった以前は日本が世界の工場でした。バブル時代、アメリカに進出した日本企業でもこういうことがあったのかなと想像しました。きちんと調べれはそういう話や作品も出てきそうですが。 本編の他に、オバマ夫妻と監督が対談する10分くらいの番組(こちら)もあります。そこでは、結論ありきで撮っていないということや生の声を届けていることが語られています。しかし、やはりアメリカ人の目を通しているので批判的な内容にはなっていると思います。 中国vsアメリカの話ですが、中国に近い日本人だからこそ想像以上に他人事ではないドキュメンタリーでした。中国人の働き方に感情移入しつつ、脱ブラックが呼びかけられている中でアメリカ人の言い分もよくわかる。あ~わかる…が多い映画です。

AJ And The Queen 感想&オススメ 有名映画からのオマージュ

ストーリー(ネタバレなし)ついに配信が始まったAJ&クイーン。Netflix 公式ページルポール扮するベテランクイーン、ルビーレッドがアパートでAJという9歳の子供と出会う。ルビーはロマンス詐欺で全財産を失いパフォーマンスツアーへ旅立つが、育児放棄ジャンキーの母から祖父の元へ逃げる計画を立てていたAJも車に乗り込んでいて…というお話。ふたりそれぞれが抱える問題の行き先と、2人の関係性が道中どう変化するのか… ルポールのドラァグレースのコンテスタントたちが沢山出演している(カメオ的な役からかなり物語に絡むクイーンまで)のと、毎回あるルビーのショーのシーンも大きな見所です。ドラァグレースファンの人は、あの人がこんな役で!と見るのも面白いと思います。普段は絶対女王で上から審査する立場のルポールが体を張った演技やたくさんのステージをこなす姿も楽しく、また別の意味で絶対女王の輝きを見せつけています。普段ママルーと慕ってるクイーン達が、ルビー(ルー)をいじめる役だったりライバルだったり助けたり 演技ならではの立場の逆転が面白いです。 トレイラードラァグレースを見慣れた人は吹替のルーの声の渋さにじわじわくるかも。でも不自然ではないですし、演技も過剰にオネエしてなくて良いです。ドラァグレースは吹替がないので他クイーンの吹き替えの声にも注目です。結構再現度高いと思いました。 他プロモ映像プロモ用の他動画です。特に一本目のセットの裏側ツアーは本編見てからの方が感動が増すかも。すごい製作費かかってそう。2,3本目はルーと監督へのインタビュー。 リップシンク・有名映画からのオマージュルポールへのインタビューでもいろんなオマージュがあるというような言葉があるのですが、ゲイアイコンとしての女優や歌手ををテーマにしたリップシンクも登場します。各話で登場する曲の一覧のサイトがありました。全ては把握しきれていないのですが、個人的に印象に残ったシーンで見つけられた元映画のシーンを紹介します。以下ネタバレがあるので注意 ドリーパートン2話で初めてAJのためにルビーがリップシンクする曲。女性を女性として前向きに生きろと励ます曲。しかし男らしい恰好をして「女だから」と思われることを煩わしく思っていたAJには逆効果に。二人の価値観の違いが浮き彫りになるシーンです。「Girl, You’re A Woman」は作中でゲイアイコンとして名前が出てくるドリーパートンの「テキサス1の赤いバラ」英語wiki 娼館が舞台のミュージカル映画です。歌唱部分が見つからなかった&自分も未見なのですが予告を貼ります。どちらかというとホイットニーヒューストンがカバーして大ヒットした「I Will Always Love You Scene」の元曲が劇中で登場するのが有名みたいですね。 オリビアニュートンジョンルビーの滞在先で「グリース」の曲を発表する女性たちの手伝いをしようとするも、プロ意識が高すぎて空回りしてしまい…という話で登場。最後にこのオリビアのドラァグで登場するルビーはやはり圧巻。(前述のルーのインタビューのサムネのものです)元映画ではタバコのところが、ロリポップキャンディトラボルタがオリビアを抱き上げる→オリビア姿のルビーがとラボルタのAJを抱き上げるところが個人的に萌えポイント。キャラに扮するにあたってクロスドレッシングの問題、ドレスを着たい男の子がいてもいいという話が描かれたのは良かったです。 とても有名なミュージカル「グリース」wikiアメリカ系のドラマとか映画でしょっちゅう出てくる印象。学園青春ミュージカルの金字塔ですね。とにかくオリビアニュートンジョンとジョントラボルタが若くてかわいい。ジョントラボルタってこんなに細い美青年系だったんだと思います。これは見たことがあるのですが、男女観はいかにも当時的ではあるものの歴史に名を遺す映画として見て損はないと思います。(特にミュージカル好きなら) この場面は愛する男のために女は変わるみたいなテーマですけど、ルビーは人はどんなものにもなることができるというメッセージなんだと劇中で現代らしい解釈を披露していましたね。(再確認してないため違ってたらすみません) 追記 本編のこのシーンがルポールのツイッターでシェアされていました ジュディガーランドルビーの生涯の親友ルイスが、視力を失う原因になったショーで倒れたときの姿。またルビーはこの姿のまま病院に駆けつけています。上記のインタビューもこの衣装ですね。これは映画「若草の頃」wikiの1シーンおよび曲のようです。見てみるとびっくりするくらい忠実。そして原題は「Meet Me …

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GAME OF QUEENS 翻訳人物紹介17[end]■ヴァイオレット・チャチキ/ウィラム・ベリ

翻訳シリーズ長らく放置してしまいましたが、ラスト!!半年前に始めたことですが、後々よりドラァグシーンにハマっていくとあの人だこの人だ!と特に大御所クイーンさんたちの知識が役立つことが多く、訳してよかったなーと思いました。いつもながら誤訳の可能性ありです。 Violet Chachki  ヴァイオレット・チャチキ ヴァイオレットは、20年代のバーレスクシーン、50年代の締め上げられたシルエット、そしてパリのアヴァンギャルド・ランウェイのどこかにいます。その唯一無二の創造性は崇拝の対象です。 ヴァイオレットの最も高いスコアは「ルック」のカテゴリーで、理由は彼女は細部の細部まで洗練された美的感覚を持っているからです。彼女はドラァグパフォーマーと成功者のエディトリアルモデル(注:ハイファッションの最先端モデル)両方を股にかけています。 Willam Belli  ウィラム・ベリ くすんだブロンドヘアに赤いピンヒール、そして男が欲するものを知っている。ウィラムは歯に衣着せぬコメディクイーンで、セックス中でもなければ何も甘美に見せるようなことはしません。 ウィラムは鋭い観察力と批判のエキスパートで、私たちが考えている頃にはもう彼女は口に出しています。彼女のユニークな笑い方(アザラシの鳴き声のような)、さらにそれとは真逆なセクシーなルックでウィラムは「シェイド」「コメディ」「過度の過剰」でスコアが高くなります。 さいごに作者  Greg Bailey   イラスト Daniela Dahf Henríquez作者のグレックさんは Alright Darlingというドラァグ雑誌の写真家であり編集者なんですね。サイトを見ると表紙は錚々たる方々。というか普通に全部読みたい。普段からお付き合いがあるからこそ、クイーンの紹介文がとても的を得ているのでしょうね。そして写真家としてのプロフィールページとご本人のインスタ。スタイリストもされてるみたいです。 そしてイラストのダニエラさんの作品ページ。このカードゲームを買ったきっかけはイラストが素敵だったから。普段の作風がより自分の好みでびっくり。本当に素敵な絵。さすがに全部イラストを転載することはできないので、ぜひ購入してみてください。Amazonドラァグ好きの人とやったらめちゃ盛り上がりそう!!このシリーズはタグで纏めていますので、よかったら記事末のGameOfGueens(待って…今気づいたんだけどなんでGueenになってるの…!?!?)タグからご覧ください。正しくはGame …

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バービー BMR1959 シリーズより Neon Overalls & Puffer Jacket レビュー

バービーの新シリーズ アマゾンの商品ページより引用すると、「BMR1959は、バーバラ『バービー』ミリセントロバーツ(バービーの本名なんですね。知らなかった…)の60年にわたるファッションの遺産を、自己表現と個人的なスタイルに関するコレクションで祝います。大胆で完全にポーズ可能なBMR1959ドールは、ストリートウェアのトレンドを捉えています。ハイとローのファッションのミックスから、並置されたパターン、テクスチャ、シルエットまで、 新たに想像される90年代ルックです。」とのこと。BMR1959 celebrates the 60-year fashion legacy of Barbara “Barbie” Millicent Roberts with a collection that’s all about self-expression and …

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